企業型DCの年金残高を確認したことがある人は、51%。べつに確認しなくていいんです。

今日の日経新聞によると、企業型の確定拠出年金(DC)で、自分の毎月の掛け金を知らない加入者が57%もいることが民間会社の調査でわかったそうです。

毎月の掛け金については、従業員が選択できる場合もあれば、勤務先が決める場合もあります。

いずれにせよ、せめて掛け金の額は知っておきたいですね。

 

僕は、この企業型DCは会社にとっても従業員にとってもメリットの大きい制度だと考えているので、弊社でも導入し、従業員にはそれまでの給与に掛け金分を上乗せして支給し、私自身も加入者として限度額いっぱい拠出しています。

従業員には、今から30年後になって、初めて僕に感謝してくれるはず、と言いながら制度を採り入れました。

 

この調査によると、年金残高をウェブサイトや通知書類などで確認したことがある人は、51%だそうです。

そもそも確認方法がわからない、という人も多いようです。

でも僕は、ほったらかしでもよいと思います。

いやむしろ、忘れるくらいでちょうどいいでしょう。

なぜなら、運用成績次第で年金額が絶えず変動していくので、こんなことにいちいち気をとられていると、何より大事な本業がおろそかになっていまいかねません。

よくあるFPさんのアドバイスで、「必ず1年に1回は確認し、リバランスも検討しましょう」というのがありますが、はっきり言いますが、必ずしも確認しなくてもいいです(リバランスという難しい言葉も、べつに詳しく知る必要はありません)。

ただし、自分で納得できる金融商品を最初に選択していれば、の条件付きですが。

基本的には株式を投資対象とする投資信託を選択するのが合理的だと思いますし、実際に僕もそうしていますが、決して、誰にも当てはまる「正解」というものはありません。

ただし、腹に落とし込んで納得できたと思える商品に巡り合えれば、それこそがその人にとっての「正解」になるでしょう。

 

もし皆さんの勤務先に企業型DCの制度があれば、まずは掛け金の額をしっかり把握するところから始めてみてくださいね。