資産を増やすために知っておきたいこと。金融商品の種類はたくさんありますが、「株式」だけに存在するものは・・・
株式、債券、為替(かわせ)、不動産、金、仮想通貨・・・・
資産運用の対象となる金融商品にはたくさんの種類がありますが、株式にしかない特長は何でしょうか。
それは、その企業の「価値」の上昇とともに「価格」が上昇していくということ。
一般に、株式を含めどんな金融商品も、価格は時間の経過とともに変動します。
その価格の主な決定要因は、需要と供給の関係です。
つまり、買いたい人が多ければ価格は上昇し、逆に少なければ価格は下落するということ。
欲望にまみれた計り知れない数の取引参加者の思惑で、そのときどきの価格が形成されていきます。
そんな魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界で、他人を出し抜いて自分だけが儲けようとしても、決してうまくいきっこありません。
では、投資なんかやめた方がいいのかというと、そんなことはないのです。
もちろん株式も、短期的には需要と供給の関係で価格が上下に動きます。
しかし、長い目でみればどうでしょうか。
周りを見回してみましょう。
身の回りのモノやサービスの多くは、株式会社などの企業が提供していますよね。
明るい未来をつくるために、将来も世の中になくてはならないものを提供する企業は、売上・利益が大きくなるとともに、企業価値が高まっていきます。
株式も他の金融商品と同じように、短期的には、株価は需要と供給の関係で上下動、つまり買いたい人が多ければ上がり、売りたい人が多ければ下がりますが、長期的には、その企業の「価値」に収れんしていくのです。
まずは、将来子どもや孫の世代にどんな世の中になってほしいかを想像しましょう。
そのときに必要とされるのはどんな企業でしょうか。
そのような企業の株式を、何かのきっかけで株価が暴落したときに、待ってましたとばかりにバーゲンセールで買っておけば、あとは価格が上がるのを待っていればいいだけ。
もちろん、一般の生活者が、個別企業の株式をどんどん買うことは現実的には簡単ではないでしょう(例えば「トヨタ自動車」の株式を買おうとすると、執筆時点で70万円以上もの資金が必要です)。
でも、諦めなくてもいいのです。
まとまった資金がなくても、「投資信託」の仕組みを使えば、一気にたくさんの企業の株式を間接的に買うことができます。
極端な話、毎月100円から積み立てることもできるのです。
毎月少しずつでも積み立て続ければ、20年、30年と休まず続けていくうちに、企業価値の増大とともに株価が上昇し、気がつけば大きな資産となっているはずです。
明るい未来を信じるなら、株式に投資しない手はありません。
株式投資は、単に儲けるために行うのではなく、より良い未来をつくるために行うものであり、その結果として、大きなリターンを得ることができるのです。