お悩み相談「家や車の購入、子どもにかかるお金を考えると心配です」

妊活をするために仕事を退職しました。

子供を授かり、12月に出産予定です。

しかし働いていないので、産休などはなく旦那の給料で生活しています。

今後家の購入や、車の購入を検討していますが子供にかかるお金などを考えると心配です。

家や車の購入に関してのお得な制度はないのかや、子供の将来の貯金はどのように貯めるのが良いのか知りたいです。


待望のお子さんご誕生に向けて、楽しみでもある一方で、お金の心配も大きいですよね。

まず「お得な制度」についてですが、特に住まいに関しては、大きな買い物であるだけに経済的な波及効果が大きいため、国の政策としてさまざまな優遇制度が設けられています。

例えば、住宅ローン残高の最大1%に相当する所得税が10年間戻ってくる住宅ローン控除をはじめとして、住まいの購入に伴って発生する各種税金の軽減や、一定の性能を満たす住まいに対する住宅ローンの金利引き下げ、一定の収入以下の場合に現金が支給される「すまい給付金」など、さまざまな制度があります。

車に関しても、一定の排ガスや燃費基準を満たした自動車に対して税の優遇を受けられる「エコカー減税」や「グリーン化特例」などの制度があります。

ただし、注意しておきたいのは、これらの「お得な制度」は、あくまでもオマケのようなものとだということです。

例えば「すまい給付金」で受け取れる30万円は確かにそれ自体は大きな数字ですが、家という数千万円単位の金額からみれば、とても小さな金額です。

どうか目先のお得さに惑わされることなく、本当にほしいものを必要なときに手に入れるよう心がけてください。

一方で、子どもさんのための費用をどのように貯めていくのかについて、考えてみます。

確かに、例えば教育費の貯め方などの情報は世の中にあふれていますが、間違っても、子どものために学資保険に入らねば、などと考えないように。

民間の保険はコストが高すぎます。

保険は必要最低限の加入にとどめましょう。

まず、お金に色はついていないということをご認識ください。

教育費、住宅購入の頭金、車の購入費、老後資金・・・と分けて考えると確かにわかりやすいというメリットはあるかもしれませんが、私は、それらにかかる費用も頭に入れながらも、もっとシンプルに家計全体のお金として増やしていかれる方が、わかりやすくて効果も大きいと考えます。

やり方は簡単で、毎月収入の1割の金額を、普段の生活費の口座とは別の口座にコツコツ積み立てていくだけです。

生活費が余れば貯蓄しておけばいいや、ではなく、例えば毎月2万円などと設定しておいて、給料が入ったときにまず積み立て用の口座に入れ、残りで生活するのです。

これが、お金を貯めるための黄金の法則です。

その際、もちろん預貯金でもいいのですが、できれば少しだけ勉強して、投資を行いましょう。

「投資信託(ファンド)」という普通の生活者の資産形成に最適な金融商品があり、これを活用することをおススメします。

具体的には、株式を主な投資対象としたファンドを一つ選び、例えば毎月2万円、というようにコツコツと積み立てていくだけです。

私たちの身の回りにある様々なモノやサービスは、企業によって生み出されたものです。

歴史をさかのぼれば、人々の少しでもより良い生活をしたいという欲望が原動力となって今まで経済が成長してきましたし、おそらくこれからもそうなっていくでしょう。

であれば、株価は短期的には大きく上下動しますが、長期的にはその企業の価値に収れんしていくはずです。

ですから、少額ずつ時間を分散させながら株式にコツコツ投資していくという手法こそ、高い再現可能性をもって着実な資産形成を行うための王道です。

本業を通じて社会課題を解決し、より良い世の中づくりに欠かせない企業を丹念にリサーチして投資先企業を選定している、長期での投資に資する本格的なファンドを選ぶ手間を惜しまなければ、何も心配することなく、時間を味方につけていずれ大きな資産となっているでしょう。

そして、お金が必要なときに必要な分だけ取り崩し、残りはそのまま世の中の経済成長に乗せておけばよいのです。

まずは少額からでもいいので、できるだけ早く始めることをおススメいたします。


この記事は、お金の相談サイト「MoneQ(マネク)」にてお答えしたご相談を抜粋し、掲載しております。

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